日本小型船舶検査機構の審査を通過し、晴れてお披露目できる運びとなりました。
新型エアボートは、Snow(雪)のS, Water(水)のW, All water Terrain(全水形)のATを繋げて「SWAT.」(スワット)と名付けました。
実際の水害地で救助活動を行って来た中で、こんなボートもあれば多くの人が扱いやすいのではないだろうかと感じてきました。それを形にしたのがスワット。
1番の特徴の「軽さ」に加え、専用トレーラーや法定備品、補修キット、操縦指導(1人)など、必要なものをパッケージ化して販売を開始しました。通常、トレーラーを牽引して走るのには牽引免許が必要ですが、スワットは専用トレーラーに積載した状態の重さが750kg未満なので牽引免許が要りません。 前方にはシェルターがあるので、常時積み荷が可能であるばかりでなく、不意の雨では一時的な避難場所としても利用できます。
ハンドルはバイク型でUSBやシガーソケットも付いています。シートは高さ調節ができ、ショックを和らげるアブソーバー付きです。他にも様々なアイディアを盛り込んでいて書ききれません。ぜひ、どれくらいの浅瀬を走破するのかを試乗して体感して頂きたいです。
少しでも多くの人に届けたい、そして一人でも多く早く助かってほしいという想いを込めて製造した新型エアボートSWATの試乗会を高知県で開きました。その様子は高知の民放3社に取材を頂き、夕方のニュースで放送されました。テレビ高知様では動画もアップされていました。https://www.kutv.co.jp/evening_kochi/evening_kochi-915855/
走破性、乗り心地、性能、音、これらは試乗でしか理解して頂けないものだろうと感じています。船体が軽く浮力が有るため、喫水が浅く、小さいエンジンでもかなりの走破性があります。船底には樹脂を配したことで岩などに擦れた際の船体保護にも配慮しました。
日本の使用環境に適した「日本型エアボート」を常に意識し、河川、深瀬から浅瀬、水生植物水域、瓦礫が浮遊する水域、雪の上、氷の上など、あらゆる水の形を走破するのはエアボートだけです。
しかし、船上にプロペラがあればどれも同じではありません。非力なエンジンでは浅瀬を進むことはできません。船体の形状がV型だとスクリュー艇とさほど変わらない水深しか走れません。船底にタイヤ等の突起物があれば、それが抵抗になったり瓦礫が引っかかったりで、平常時は航行できたとしても、本当の水害の時には進むこともできません。それをどうして言えるのか。それは実際の水害現場で活動してきたからです。安易な考えでエアボートを作った場合、操作性が非常に悪かったり、大きな音の割には進まなかったり、最大の利点である浅瀬走行ができないエアボートになります。本物のエアボートを知らないまま、作ったり購入したりでは、「思っていたのと違う」結果になり、水害地で使えないエアボートは結果的に誰も助けることができなくなってしまうでしょう。
そんなことが起きないためにも、実機を試乗して頂くことを大事に考えております。購入後は、しっかりとした基礎知識の元にスキルアップしてもらい安全な運行ができるよう、操縦指導をしっかり行います。米国政府認証機関でトレーニングを受け、有資格者が国内の水害現場での経験なども反映させた実技講習は、きっと皆様のお役に立てると考えております。
SWAT.の詳しいページはこちら https://airboat.jp/swat/