4月27日 茨城県猿島郡境町へエアボートを納艇致しました。
当日は、盛大な進水式が執り行われ、NHK水戸や茨城新聞社から取材も受けました。観光用で運航予定ですが、水害時には救助用として活用します。
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納艇翌日から早速エアボート・トレーニング開始です。午前中は座学を行い、操縦上の重要な説明、物理的なことを学んでいただきました。
始業点検 エアボート・トレーニング
昼食は、道の駅さかいにある「さかいの台所」にて、豚生姜焼き定食!これがとても美味しいしボリュームもあって大満足の一食でした。
午後から実機を前に始業点検から始めます。安全運航を意識してみなさん真剣です。離岸・着岸・スラローム・直進やターンなど、独自の操縦方法に慣れるまで何回も繰り返し操縦していきます。トレーニング後は、色んな環境下で操縦していきながらスキルアップを目指します。
境町では、道の駅さかいで食事や買い物を楽しめ、BBQやセグウェイ体験もできます。そしてそこにエアボートにも乗れるようになり、ますますワクワクする境町になります。これから楽しみです。
境町町長と(向かって右から3番目)
エアボートなら結氷面や雪上走行も可能です。
一般のボートは水上走行だけの為に利用しますがエアボートは少しなら陸上も走行できます。例えば市街地の水害では、浸水エリアとアスファルトが露出している面が混在していますが、こんな場所をエアボートならそのまま走行できてしまいます。
ゴムボートは軽いので、数人で持ち上げて運ぶこともできますし狭い場所へも行けます。便利な部分も大木のですが、災害現場となると上げ下ろしの動作が繰り返し行われることで隊員の疲労も大きくなっていきます。もちろん救助にかかる時間も違ってきます。エアボートで行ける所はエアボートで機敏に活動しながらゴムボートでも連携を取る。結果的に救助活動の短縮、隊員の疲労や安全面を向上させるのが良いと考えます。
そして救助の場は水の上だけではありません。エアボートは結氷した湖でも、そこに積雪があっても走行できるのです。
境町町長と(向かって右から3番目)
季節の変わり目では、結氷面は割れやすかったり、完全結氷する前は氷の塊がゴロゴロしていたり…。そんなところに落水すると救助どころか近づくことさえも容易ではありません。不安定な氷の上は救助する側も冷たい水に落水する可能性が大きいからです。そんな場面で活躍できるボートはエアボート以外ないのです。
アメリカにおいては州や国がエアボートを所有しており、災害だけではなく国境警備にも使用されています。日本においてはエアボートの認知性もまだまだ乏しく、水害が多い地方でも購入することはハードルが高いのかもしれません。国が率先して保有することを勧めてくれることを望んでいます。